こんにちは! ゆったです。
今回は、サム・ワーシントン主演によるサスペンスムービー『崖っぷちの男』について書いていこうと思います。
最近は重くて暗い映画の記事ばかりを書いていたので、今回は軽く明るめの記事にしていこうと思います。
アメリカ映画らしい、明快で気持ちの良い逆転劇が観れる作品なので、頭を使いたくないときにオススメの作品です。
豪華なキャストも見どころなので、注目して観て欲しいです!
それでは、『崖っぷちの男』を早速紹介していきましょう!
崖っぷちの男』の日本版ポスター 『

※サムネイル画像は『Man on a Ledge (2011) Movie Trailer – HD Sam Worthington』より引用しています。
作品情報(ネタバレなし)
原題 / Man on a Ledge
製作年 / 2011年
製作国 / アメリカ・オーストラリア
上映時間 / 102分
ジャンル / アクション・クライム・サスペンス
※Filmarksより引用。
監督はアスガー・レス、脚本はパブロ・F・フェニベスです。どちらも日本で劇場公開した作品は確認できませんでした。しかし、今作では秀逸なプロットを、ハラハラする映像表現で見せてくれました。
主人公であるニックに『アバター』シリーズや『ターミネーター4』のサム・ワーシントンを迎え、その弟ジョーイ役を『リトルダンサー』のジェイミー・ベル、そして彼の親友である刑事マイク役をMarvelシリーズでファルコンを演じているアンソニー・マッキーが演じています。他にもエリザベス・バンクスやウィリアム・サドラーが出演しています。

そしてこの作品を語る上で外せないのが、敵役として登場したエド・ハリスです。『トゥルーマン・ショー』や『ビューティフル・マインド』などの数々の名作に出演する実力派で、真実を隠し続ける富豪のデヴィッドを好演していました。
21階の崖っぷちに立つ男。彼が隠し持つ企みとは…。
上映時間102分と短い作品ながらも、ハラハラドキドキを感じられる良作ですので、ぜひ鑑賞してから記事を読んでみてください。
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簡単なあらすじ&予告
横領罪で服役中のニックが脱獄し、ホテルの21階から飛び降りようとしていた。彼が交渉役の刑事に身の潔白を訴える一方、弟のジョーイは、ニックの立つホテルの向かいのビルに侵入を試みていた。そしてこのビルは、ダイヤモンド王デイヴィッドの根城で…。
海外版の予告映像
ざっくり結末まで
横領罪で服役中の元刑事ニック(サム・ワーシントン)。ある日父の葬儀への参列を許可されたことを利用し、その場で脱獄に成功する。その後、しばらくの間身を潜めた彼は、ニューヨークにあるヴィクトリアホテルへと向かう。21階にある眺めのいい部屋にチェックインすると、彼はとんでもない行動に起こす。それは僅かな足場しかない窓の外に立つというものだった。そんな彼を見て、街中に騒ぎが起き始める。自殺騒ぎを聞きつけた住民やそれを煽るメディアで集まる中、彼は外壁にしがみつきながらも飛び降りずに何かを待っていた。すぐさま警官が駆け付けたが、ニックは交渉人であるリディア(エリザベス・バンクス)が来るまで何も話さないという条件を出す。リディアは1か月前に自殺志願者の説得に失敗したことから、メディアで頻繁に取り上げられていた女性であった。リディアが到着し、早速ニックへの説得が行われる中、ホテル付近ではもう1つの出来事が起こっていた。
ニックの弟であるジョーイ(ジェイミー・ベル)とその恋人のアンジー(ジェネシス・ロドリゲス)は、ホテルの向かいにあるビルへの侵入を試みていた。ニックが落ちそうになる演技をし人々を沸かせた瞬間を狙い、爆弾を使って侵入に成功する。彼らが盗もうとしていたのは、宝石王デヴィッド(エド・ハリス)のダイヤモンドであった。
警察はまだニックの身元を掴めずにいたが、指紋が全て拭き取られいる現状に躓いていた。そして時間が経った後、ニックは意図して指紋の付いたタバコの吸い殻をリディアに渡す。そして、この崖っぷちに立つ男が、宝石王デヴィッドからダイヤモンドを盗んだ罪で服役していたニックだということが判明する。脱獄犯であるニックに対して警戒心が高まるなか、事件の被害者であったデヴィッドにも連絡がいく。デヴィッドはその報告に顔色を変える。なぜなら、そのホテルはデヴィッドの所有するビルの向かいの建物だったからだ。
デヴィッドはあることがバレることを恐れていた。それは、ダイヤモンドが奪われた事件は存在せず、保険金目当てでニックを横領犯に仕立て上げたという事件の真相だった。実際に奪われていないダイヤモンドは、デヴィッドが厳重にビル内で管理していたのだが、彼はそれが奪われるのではないかと危惧していた。そう、ホテル向かいのビルに侵入したジョーイたちは、まさにこのダイヤモンドを盗み出そうとしていたのだ。
ジョーイたちがダイヤモンド入手に近付く中、デヴィッドの刺客も迫っていた。何とか金庫に侵入し捜索を始めるが、ダイヤモンドが見つかることはなかった。しかし、2人は警報器を上手く利用し、デヴィッドが隠し金庫からダイヤを出した瞬間を狙い、見事に盗み取ることに成功した。
一方でニックの状況は悪化する。派遣されたSWATにより、崖っぷちからの移動をよぎなくされる。そんな中、デヴィッドの手下の警官たちによって、ニックとジョーイは捕らえられてしまう。ジョーイを人質にしてダイヤモンドを渡すよう迫るデヴィッド。弟の命を守るため、ニックはダイヤモンドを渡すという苦渋の選択をする。ニックたちの計画が失敗に終わるかと思った瞬間、ニックの親友であったマイク(アンソニー・マッキー)が駆け付ける。共犯の警官たちの打ち合いで致命傷を負ったマイクは、自分も冤罪事件の共犯であったということを打ち明ける。ニックが犯人に仕立て上げられるとは知らずに関わったことへの後悔を述べるなか、マイクは息を引き取ってしまう。
屋上から降り、勝利を確信したデヴィッドに追いつくため、ニックは屋上から飛び降りるという判断を下す。あらかじめ敷かれていた自殺防止用のマットに向けて飛び出すニック。着地に成功し、ニックとデヴィッドの戦いが再度始まる。ニックはデヴィッドを殴り、スーツの内側に入っていたダイヤモンドを取り出し、集まった人々やメディアに見せつける。彼は冤罪の証明に成功したのだ。
手続きを終え、無罪放免となったニック。交渉人として巻き込んだリディアをバーに誘う。そこにはニックの釈放を喜ぶ人たちの姿がいた。弟のジョーイとその恋人のアンジー、そしてホテル従業員に扮して計画を手助けした父親の姿があった。ジョーイはアンジーにプロポーズをし、店内には大きな歓声が響き渡たる。ニックとリディアがほほ笑む中で物語は幕を閉じる。
ネタバレありの感想解説
簡単な感想
緩急のある展開がたまらない!
前半はゆっくりと進み、後半は一気に動きのある展開へ。焦らされた状態での後半パートはとてもハラハラできたし、内容も十分に面白かったです。
また、メインになるニックの企みに加え、弟ジョーイによる窃盗劇の2つの軸で物語が進むため、飽きずに鑑賞できました。
豪華な俳優陣も良かったです。私自身、サム・ワーシントンさんの作品は始めてだったのですが、何かを隠した神妙な面持ちが良かったです。なんかベン・アフレック味を感じる顔つきでしたね笑
サム・ワーシントン) 鏡を見つめるニック(




そして[作品情報(ネタバレなし)]で書いたとおり、やはり今作でもエド・ハリスがいい味を出していました。この人の演じる敵役は威圧感があり、頑張らないと倒せない感があって私はとても好きです!
今作では、主人公たちが2年間かけて練りに練った計画によって、やっと勝利することができました。



エド・ハリス) 主人公を嵌めた宝石王デヴィッド(




最後の展開も、アメリカ映画らしい超ハッピーエンドで、見ていていい気分になりました。
憂鬱な映画に疲れてしまった人にぜひオススメしたい作品ですね!
後半の加速っぷり
この映画の性質上、前半部分は少し退屈に感じるかもしれません。
というのも、21階に立ったニックはSWATが突入するまで、交渉人であるリディアと会話する以外に大きな行動はとらないため、動きはとても少ないと言えます。その退屈さをなくすために作られたであろう、弟ジョーイによる窃盗劇も、最初は何を盗もうとしているかが不明で、かつバレそうになる場面が少ないため若干つまらなさを感じます。



しかし、この前半部分があるからこそ後半の展開が輝きます。
1つ目の疑問点であった、主人公の捕まった原因のダイヤモンドの説明が後半で入ります。エド・ハリス演じる宝石王デヴィッドが保険金目当てでダイヤモンドが盗まれた偽装をし、その犯人としてたまたまニックが選ばれたという真相が分かります。



この説明によって、一気に物語の解像度が上がります。なぜニックは立っているのか、ジョーイは何を盗もうとしているのか、デヴィッドはなぜ焦っているのか、全ての動機が一気に明らかになりました。
ここでもう一つの大きな出来事が起こります。
それは窓の外でひたすらに粘るニックを捕らえるためにSWATが派遣されたことです。ここから主人公が一気に動き始めるので、こちらの興奮も高まってきます。最終的に、色々あって屋上から飛び降りることになるのですが、動き過ぎで笑えるレベルです。この落ちるCGが結構シュールで、私は鑑賞中ゲラゲラ笑ってしまいました。



崖っぷちに立つニック




後半の勢いのある展開はなかなかの見応えのあるものでした。
気になるところ
面白かったとは言え、やっぱり粗い部分は気になりました。
一番気になる部分は、簡単に脱獄しすぎということです。せっかく元刑事という肩書があるのなら、それを利用した賢い方法で脱獄を決めてほしかったなと感じます。



この脱獄の部分がしっかり作られていたら、前半の退屈な部分をもっと削って制作できたと思うので、少し残念でしたね。
あと気になるのは、マイクの善人か悪人に振り切れてない感ですね。最後の最後で味方面はちょっとずるいだろ、と思いました。



他にも気になる部分は多々ありますが、娯楽映画なので気にしないようにしましょう笑
エリザベス・バンクス) ニックへの交渉を試みリディア(







色々とツッコミどころはありましたが、秀逸なプロットと手に汗握る展開が見れたので満足のできる作品でした!
お気に入り度
3.5/5.0
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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